起業塾で知り合ったA氏が、ある町でカレー店を今年11月に開業すると言っていた。
もう12月なので開店したと思い、その町のカレー店を検索したら、グルメのページに10月下旬に新店舗がオープンというのを見つけた。
店主名が出ていなかったが、小さな地域で新しく開店したカレー店ならA氏に間違いないだろうと思った。
それに、フォロワーに同じ起業塾で一緒だった人がいたので間違いないと思った。
開店のお祝いをしながらカレーを食べようと、思い立ったが吉日とばかりすぐに出かけることにした。
せっかく出かけるのだから、同じ町に住む、知り合いのNPO法人の代表にも久しぶりに会いたいし、以前働いていた職場のすぐそばにある神社にも参拝できる。帰りにちょっと遠回りして美味しいシュークリームの店に寄ろうと、気持ちもウキウキして車で40分の道のりもあっという間だった。
カレー店に着いて、A氏がいないようだったので、店にいた女性に「Aさんは今日はいらっしゃらないのですか?」と聞くと、「その人はうちにはいませんよ、うちはGというオーナーですけど」と言われた・・・
勝手に思いこんで来てしまったが、人違いの店だった。カレーを食べてそそくさと店を出た。
肩透かしを食らった感じ・・・というより、自分の早とちりを恥じた。
気を取り直してNPO法人の事務所に向かった。が、休業日で留守だった。
神社にお参りをして、帰り道、シュークリームの店に寄ったものの売り切れだった。
何のために出かけたのか・・・とがっかりしつつ、もとはと言えば自分の思い込みと自分の都合だけで行動しただけのこと。
どれもきちんと確認しておけばいいだけのこと。
いつもそうだ。上っ面でわかったつもりになってきちんと確認しない悪い癖。
でも、神社にお参りができて久しぶりに清々しい気持ちになれた。
さらに、神社からの素晴らしい景色・・・毎日雪が降り続く暗い日から久々に解放され、広く遠くまで晴れ渡る青空と、眼下に広がる白く雪をかぶった街並みのコントラスト・・・がとっても奇麗だった。
溜まっていた心と身体の「淀み」がイッキに浄化された感じがした。
そうか、神社に呼ばれたということだったのか。
…と自分に都合の良いように「意味づけ」をして、今回の失敗を無理に納得させる甘い自分がいた。