立ち止まって考えることの大切さを忘れています

毎日暑い日が続いていますがお元気でお過ごしでしょうか?

 

最近、というか近頃ずっと立ち止まって考えたり感じたりすることをしていません。

そのことに気付いたのも、ブログの更新の頻度が少なくなっていることからです・・・

 

あのことについて書こうとか、今日こんなことに気付いた、ということがあるにもかかわらず、きちんとそのことに向き合わないので忘れてしまっているのです。なのでブログにも残せない。

 

大切な気づきがあったはずなのに。

 

たとえば、先日カフェで、通りすがりのお客さんのカバンに英語で書かれた言葉にピンときたことがありました。

”What  is your dream?”だったか、”Follow your dreams! " だったかすら覚えてない・・・のですが、書かれていた文字を見た瞬間、その響きが矢のように胸に刺さって「自分の夢、幸せって何だ?」と問いかけられた気がしました。

 

なのに、その問いかけに応えず、気になっていた目の前の本を読み続けてしまいました。

あの時、問いかけを自分の心に深く響かせて味わっていたら、きっとその時ならではの大切な気づきがあったような気がするのです。

(その時に深く考えないこと自体大した意味がないのではと言われればそれまでですが、でもその時は、何かすごくピンと響くものがあったのです)

 

また、本を読んでいて、これは凄く考えさせられる文章だと思うことがありました。

しかし、そのまま読み続けてしまい、後から読み返してもどこの部分のことだったかわからなくなってしまうということがありました。

(これもある意味、大した意味がなかったからだといえなくもないのですが)

 

今、そのことを振り返って考えようとしても、遠くなりすぎて見えなくなっている後ろ姿を追いかけようとしているというか、旬を過ぎたものをもう一度味わおうとしているというか、「今」考えても意味がないんですね。遅いんですよね。

 

ある意味、写真を撮るようにかけがえのない瞬間を切り取るという感じでしょうか。

写真家の土門拳の話を思い出しました。

 

土門拳がお寺の風景を撮りに出かけたときのことです。

写真を撮り終わって機材をかたずけて帰ろうとしたときです。ふと振り返った夕暮れの景色とお寺の感じがすばらしく美しく、あわてて機材を出して夢中でシャッターを切りました。続けてもう一枚と思った時にはすでにそのきれいな夕暮れの風景が逃げてしまっていたという話です。

 

何事も、その瞬間でなければ出会えないことがあるんですね。

「大切な瞬間」をもっと大切にしなければと思った次第です。