執着を手放すことについて

つい先日まで暑い日が続いていましたが、あっという間に秋が深まってきました。

紅葉も始まり、遠くの山に初冠雪がありました。冬が近づいてきていることを感じます。

皆様おかわりなくおすごしでしょうか?

 

先日読んだ書道家武田双雲の本「天国めがねの法則」を読んで、実践しなくてはと思いつつ、なかなかできないことがあります。

「執着を手放す」ということです。

 

武田氏は著書で、「執着しない方が幸運に恵まれる」と書いておられました。

執着を手放し、執着から解放されて毎日楽しく過ごしていると、幸運に恵まれることがあるといいます。

 

執着を手放し、「『どんな自分でも幸せ』ということにフォーカスしていると、ますますその人が幸せになるような出来事が引き寄せられる」ということを実例を示して書かれていました。

 

その章の最後には「ぜひ、みなさんも執着を手放して、たくさんの奇跡を体験してみてください」とありました。

 

私も執着を手放してみようと思いました。でも、いまだに手放せないでいます。

気持ちは手放そうとは思うのですが・・・

 

私は、音楽をいい音で聴くことに執着していて、今の状況に満足できずにいます。

もっとリアルな感じのいい音で聴きたい、「もっと、もっと」と執着しています。

 

20年ほど前、事情があって持っていたオーディオをすべて手放してしまいました。でも、いつかまたレコードなどでいい音質で音楽を聴きたいと思っていました。

3年以上前になりますが、中途退職した時に、ふとまた一からオーディオをそろえたいと思うようになりました。でも、仕事を辞めてお金がありません。

 

貯金を崩して中古の中で安いもの探して去年から少しずつ買いそろ始めました。

 

ニコンポ用の小さなスピーカー、処分寸前の中古CDプレーヤーにアンプにDAC。すべて中古品をかき集めました。

レコードプレーヤーを除いてCDやPCで音楽を聴けるようになりました。再び音楽を聴ける喜びにひたっていました。

でも、聴いているうちに、もっとちゃんとしたいい音で聴きたいという気持ちが抑えられなくなってきました。

あのスピーカーを買えばまともな音で鳴らせる、あのDACだと深みのある音がでる、あのケーブルでないと低音がでない・・・上を見るときりがありません。

 

どうせ聴くならいい音で聴きたい。

その度に「足るを知る」と肝に銘じるのですが…欲望が勝っています。

 

こんな時に武田氏のこのフレーズを読んで、確かに執着を手放さなければと思いました。

「執着を手放せば幸せがやってくるとあの武田双雲が言っているんだぞ!」と自分に言い聞かせます。

 

・・・にもかかわらずです。「もっといい音に!」と、こだわる自分がいます。どうしても執着を手放せないのです。

 

皆さんには執着しているものはありますか?それは手放すことができますか?