こちらは先日初雪を観測しました。
今日も朝から時雨模様で、本格的な冬が近づいていることを感じさせます。
そんな中、先日お堀のある公園を散歩してきました。
公園の樹木はほとんどが落葉して枝だけが残された寒々しい光景が一面に広がっていました。
夏には公園と外界を遮るように木々の豊かな葉の緑で埋め尽くされていた風景だったのに、今は枯れ木のごとく寒風にさらされた枝がピューピュー鳴いていました。
この景色の移り変わりを見て、なぜか人生の四季を見ているような気がしました。
夏は青年期で冬は老年期のような感じです。
自分の人生もとっくに青年期や壮年期を過ぎてしまって、落ち葉が散り始めたように感じました。寂しい感じがしました。
寒さとどんよりした重い雲に気持ちが落ち込んでいく中で、ふと木々の先に見えた光景に驚きました。
夏には見えなかった遠くの景色がきれいに広がっていたのです。
予想もしていなかった見通しの素晴らしい眺めでした。
そしてふと思ったのです。
もしかしたら、年を取るということは、この景色の変化のように、これまで見えなかった遠くのものを見渡せるような智慧に導かれるということかもしれない、と。
知見が広がり、より広く遠くを見渡してものごとを知り考えることができるようになるのでは。
そう思うと、冬も老年期も悪いものではない、いやむしろこれからが深く人生を味わえる季節なのかも・・・と感じました。