春を待つ

私の住む雪国では、この冬は特に連日鉛色の雲に覆われ暗く、大雪が降り続く日々が続いている。冬はとかく天候に引きずられ気持ちも落ち込みがちだ。おまけに連日の雪かきで疲れ切っている。

そんな中、今日は午前中に久しぶりに輝く太陽の光を味わった。その光がなんとなく春めいているように柔らかく感じられた。

 

この寒く暗く雪の降る冬を耐えるからこそ、柔らかな日差しが温かく、命が芽吹く春が来た時の喜びが大きい。

 

ふと思った。

人生も同じかもしれない。

いつも春でいるよりも、辛く苦しい冬を味わって、耐えて乗り越えた先に出合う春ほど喜びは大きいものだ。

冬を味わい耐えて春を待とう。