承認欲求

以前、テレビで病院の管理栄養士が病院食を大改革したという番組を観た。

食事の提供時間を患者の生活のリズムに合わせるように変更し、内容もバイキング方式や患者のリクエストにこたえるようにするなど、患者のために大改革を行ったことで患者やその家族から感謝されたという内容だった。番組ではその管理栄養士の患者への思いと実行する素晴らしさにスポットライトが当てられていた。

 

素晴しいと思う一方で、なんか非常にモヤモヤした。

その大改革は、管理栄養士の力だけではなく、調理師や経理など裏方の人たちの相当な努力があってこそ実行できたのだと思う(現場の実情を知るだけにその努力が尋常ではないことがよくわかる)。

しかし・・・その裏方で働く人たちの大変な努力は誰からも称賛されることはない。

 

考えてみればなんでもそうだ。目に見えないところで努力している人たちがいるからこそ世の中は成り立っている。

成果や表舞台の人たちにスポットライトが当てられるのは当然だが、その裏で働く人たちに思いを馳せることがあってもいいのではと思う。

 

・・・と、カッコつけたことを書いたが、実は単に自分が誰からも感謝されることなく裏方で働いていたため、「その努力を認められたかった」という承認欲求から書いたにすぎない。

私は、宮沢賢治のように、たとえ誰から認められなくても黙々と人のために尽くすということができない凡人だから・・・

 

皆さんにも承認欲求はありますか?