音楽が思い出を支えてくれていること

急に夏のような暑さが続いて体がついていけない日々が続いていますが、皆様体調管理は万全でしょうか?

 

私は、昨日暑い中、これくらいなら大丈夫だろうと軽い気持ちで自転車をこぎました。が、1キロも走らないうちに暑さで体が悲鳴を上げてしまい引き返すという事態に陥りました。

気持ちと体が乖離していることにしみじみと「歳」を感じてしまいました。

 

閑話休題

先日、中古のCDを買いました。

遊佐未森の「ハルモニオデオン」というアルバムです。

今更CD?と思われるかもしれませんが、中古のCDプレーヤーを手に入れたばかりなので、久しぶりに聴こうと思ったのでした。

 

このアルバムが出た1989年に祖母が亡くなったのですが、その時に寂しさを紛らわそうとあてもなく走らせた車の中でずっと聴いていたのが遊佐未森の「ハルモニオデオン」でした。

 

悲しい気持ちに寄り添ってくれるような彼女の優しくて心に沁みる声と独特の世界観に癒されながら何度も何度も繰り返し聴きました。

このアルバムと祖母の死が重なって記憶に残っていました。

 

当時買ったCDはどこかにいってしまい、ずっと聴く機会がありませんでした。

 

35年も前のことなのに曲を聴くと、当時、晩秋の青空の中、車で山村を走ったその景色をありありと思い出しました。

近くの山々は雪で白く染まり、古い家並みが続くその軒先にはどこも干し柿が吊るされていて、剝いたばかりの柿のオレンジの連なりがとてもきれいだったこと。

そして当時、もう祖母とは会えないという喪失感。

曲を聴いただけでこんなにリアルに景色と気持ちを思い出せるのか・・・と不思議に思いました。

 

音楽が思い出を支えてくれているありがたさを感じたひと時でした。

 

PS

蛇足ながら、アルバムの中で特に心に残っているのが次の2曲です。

空色の帽子(下のYouYube  の41分頃~)

0の丘∞の空 (version2)(下のYouYube  の46分頃~)

 


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