自分の狭い視野に気づく

先日、Zoomで、ある会議に参加した。

そこで、自分がいかに視野が狭いかを思い知らされた出来事があった。

 

Zoomで、40歳位の男性が自分の考えを発表していた時、自宅からの参加だったのであろう、その男性の息子と思われる幼稚園年少くらいの男の子が、ふざけて突然画面に割り込んできた。

 

私なら、「邪魔だからあっちに行って」と払いのけようとすると思うのだが、彼は笑いながら息子を軽くいなしただけだった。

 

息子は、画面から消えて立ち去ったと思いきや、数秒後に今度は飼い猫を抱いて笑いながら父親にくっついてきた。父親が会議で真剣に説明をしている場面でだ。

 

私なら、そんな大事な場面では、「何をやっているんだ」と息子を怒鳴ってしまうだろう。

大人が真剣に話し合っている場に、おちゃらけた子供が入るのは相応しくない。皆に迷惑がかかり失礼だ。と思ってしまう。

そして、集中力を切らしてしまうだろう。

 

 

ところが・・・

その人は、「しょうがないな~」という感じで、にこにこ笑って息子とくっつきながら平然と話をつづけたのだ。それが全く違和感のない自然体で、サラッと。

 

この人凄い!!と思った。

自分には絶対にできないと思った。

 

一方で・・・

司会の先生が、いや~子供さんの考えも聞いてみるのもいいかもしれませんね。と本気でおっしゃった。

子供ならではの、真っ白なところから出る考えを聞くのも面白いんですよ、とのこと。

そうくるか!と司会者の対応にも驚いた。

 

確かに、子供が割り込んできたからと言って、迷惑に感じたか?

全くそんなことはなく、むしろほほえましく感じていた。

 

自分がいかに狭い視野で思い込んでいたか・・・気づかされた。

あれくらいの懐の深さを持てるようになりたいと思った。