心を伝えるということ

今日(9月11日 東京は9月10日放送)テレビ朝日の「題名のない音楽会」を見て、心を伝えるということを考えさえられた。

 

番組では、7人1組の吹奏楽バンドが3組出場し演奏を競っていた。

その中の、Rainbow Heart という 中学2年生のグループの演奏は、音楽に対する思いがひしひしと伝わってきて、グッときてしまった。

 

彼らは、小学校からの仲良しで、演奏以外でも一緒に遊んでいる仲間とのことで、みごとに心が一つになっていた。

演奏した曲は、あいみょんの「裸の心」。歌心が大切だからと、演奏だけでなく、実際に歌を練習したとのこと。

その成果もあって、とっても歌心溢れるいい演奏だった。

 

もちろんその歌心もとても心に響いたのだが、何が最高に感動させてくれたかというと、彼らの演奏から、演奏する楽しさと、人に曲の楽しさを伝えようとする純粋な気持ちが波動のよう押し寄せて伝わってきたことだ。

共感して私の心も熱くなった。

 

それとは対照的に、その前に演奏した東京藝術大学の学生で構成されたグループは、とっても上手で素晴らしい演奏だったが、平面的な感じがして、心が伝わってこなかった。

 

「楽しさを伝えたい」という思いがいかに大切か、音楽はテクニックだけではないということを改めて認識させてくれた時間だった。

 

・・・ふと思った。

これは決して音楽のことだけではなく、会話や文章においても全く同じことだと。

心が伴わない美辞麗句をいくら並べて伝えても、相手には全く伝わらない。

心がないことは相手に見透かされているのだ。怖いほど。

言葉は、思いを伝えるためにあるのだ。先に言葉があるのでは決してない。

中学2年生から教えてもらった。

 

 

題名のない音楽会」 ブリーズバンド全国大会2022 前編

これまでの放送|題名のない音楽会|テレビ朝日 (tv-asahi.co.jp)