「自分で自分を救うのに、どこの誰に、一体なんの遠慮がいるというの」

「自分で自分を救うのに、どこの誰に、一体なんの遠慮がいるというの」 

 

「マカン・マラン おしまい さよならの夜食カフェ (第二話 幻惑のキャロットケーキ)   古内一絵 著」で、カフェのオーナーのシャールが、SNSが炎上してこれからの生き方に悩む料理人オーナーにかけた言葉。

 

シャールはさらに次のように言葉を続ける。

「私を見てごらんなさい。このなりふり構わない救いっぷりを。私は大いに救われたけど、失うものだって、去っていくものだって、山のようにあったわよ」

(ここまで作品を引用)

 

自分に正直に生きることによって、山のように失ったものや去っていく人があった。

しかし、そうなることをわかっていながら、自分らしく生きることを選択したシャール。

 

翻って自分はというと・・・

自分らしく生きる、自分に正直に生きるとは程遠く、

失うものの多さを恐れて、いまだに妥協して生きる自分。

自分を救うために2年前に仕事を辞めたのではなかったのか・・・

誰に遠慮もせず、後先も考えず、あの時行動したではないか(心身ともに限界だったのもあるが)。

 

それなのに、結局「お金」や「生活」を恐れて元の「妥協する自分」に戻っている。

 

「自分に正直に生きる覚悟を持て」とシャールが語りかけてきているようで苦しい・・・

 

しかし、決意しなければ、結局昔の自分のまま変われないのだ。