怒りは破壊のために生まれた

年とともに怒りやすくなったと感じています。

車を運転していて急な割り込みや、歩いて横断歩道を渡っているときに強引に曲がってくる車に出会うと強い怒りを感じます。

 

怒っても何にもいいことはないのですが、許せない気持ちになります。昔はこんなに怒りやすくなかったのに・・・と思ったりするのですが。

 

そんなことを感じるようになっていたとき、今日(2月12日)の読売新聞の人生相談に

自分と同じようなことで悩んでいる人の相談がありました。

相談内容は、我先にと順番を守らない人に怒りを感じてしまう自分を心穏やかに過ごせるようにするにはどうしたらいいかというものでした。

 

この相談に対する哲学者の小川仁志氏の回答が参考になりました。

小川氏は、古代ローマの哲学者であるセネカの、怒りに関する考察が参考になると言っています。

セネカ曰く「人間は相互の助け合いのために生まれた。怒りは破壊のために生まれた」

怒りは最も避けるべき感情である、なぜなら怒りは破壊をもたらすだけだからということでこの言葉を残したといいます。

 

セネカの言葉から、小川氏は「怒るのではなく助けてあげようと思ってください。きっと理由があって急いでいるんだろうと。それこそが人間の存在意義なのです。」と回答を結んでいました。

 

私の場合、この回答を読んで、なるほどど思いました。が、頭ではわかっても素直に気持ちは簡単には変えられないような気がします。

 

でも、「怒りは破壊をもたらす」が強烈に響いたので、その言葉を胸にこれから怒りと向き合っていこうと思いました。