先日テレビを見ていて、冒険家の大場満郎さんの言葉が響きました。
その言葉は、「自分の気持ちに正直に生きてください」です。
言葉を伝えるときの大場さんの表情が、力強くて心の底から湧き出てきた感がとても強烈でズシンと心に伝わってきました。
大場さんは、1999年に南北両極の単独横断徒歩横断を世界で初めて成し遂げた冒険家です。その功績により植村直己冒険賞を受賞しています。
農家の長男として生まれてた大場さんは、農家の後継ぎとなることを期待されていました。しかし彼はどうしても冒険をして暮らすと譲らず、家族会議の結果勘当されました(アマゾン川6000キロを筏で下るという計画を立てた時に家族会議が開かれたそうです)。
冒険をして生きようと思ったきっかけは、人生の師匠と仰ぐ人物から「好きなことをやらないと、笑って死ねないぞ」と言われたことだといいます。
さらに植村直己さんに憧れ、植村さんに直接会って話が聞けたことの影響も大きいといいます。旅好き・冒険好きの大場さんを本格的な「冒険家」に変身させたのは植村さんとの出会いでしょう。
冒険は、資金集めの苦労はもちろん、冒険自体、何度も失敗して足の指すべてと手の指2本を失ったほか、熊との遭遇や食料がなくなるなど何度も命の危機にあったそうです。
そんな危機にめげずに続けられたのも、冒険が好きだったからだといいます。
大場さんの胸には、師匠からの「好きなことをやらないと、笑って死ねないぞ」が刻まれているそうです。
自分の「好き」という気持ちに正直に生きてきて、自分の人生に納得しているからこそ、「自分の気持ちに正直に生きてください」という言葉が実感として発することができたのだと思いました。
私は、自己肯定感が低いことやいろんなしがらみや経済的な不安やクリアすべき問題の大きさを前にして、ずっと自分の気持ちに正直生きることをためらってきました。
というか、所詮無理なことだとずっと思ってきました。
ですが、今回大場さんのように、命を懸けてでも自分の気持ちに正直に生きている人がいることを知って、人生がすでにカウントダウンと諦めかけていた考えを正さなければならないと思いました。
みなさんは、自分の気持ちに正直に生きていますか?